ブランドの歴史、物語に共感
『CODE 11.59 by Audemars Piguet』の“11.59”は、日付が変わる直前の時間を意味する。老舗時計ブランドであるオーデマ ピゲがまさに時代を変えようと2019年に発表したこの新作は、洗練された雰囲気からビジネスパーソン向きなのではないかと、勝手に思い込んでいた。
だが、カジュアルな服装に身を包んだ木材加工集団「TIMBER CREW」代表の小久保圭介さんの男らしさを感じさせる手首に時計が輝いているのを見て、考えを改めた。
「今年の1月、打ち合わせで銀座に行ったとき、少し時間があったのでオーデマ ピゲのブティックに寄ってみたんです。有名な『ロイヤル オーク』を見てみたいと思っていたんですが、ショーウインドウに飾ってあった『CODE 11.59 by Audemars Piguet』のクロノグラフに目を奪われました。とにかく黒の文字盤が美しくて、吸い込まれるような感覚。スタッフの方からオーデマ ピゲというブランドの歴史、受け継がれてきた物語を聞いて、ほぼ衝動買い(笑)。僕には息子が2人いるんですが、自分の会社を受け継いでほしいとは思わないし、資産は1円たりとも遺すつもりはない。でもなにか自分の魂のようなものを彼らに引き継ぎたい。時計はそのために買うんです。ちょうど会社も10年目を迎え、新しい取り組みにチャレンジしようと思っていたタイミングだったので、『CODE 11.59 by Audemars Piguet』に込められたブランドの思いにもすごく共感しました」
