時計ブランドの時計
高校1年生のときにテレビで見た三ツ星シェフに憧れ、料理人の道を目指した。1999年に渡仏し、2011年にレストラン「KEI」をオープン。そんな自身の人生を彼は時計に重ね合わせる。
「時計って前にしか進まないじゃないですか。自分も同じです。僕がオーデマ ピゲの時計を選ぶ最大の理由は、時計ブランドの時計だから。145年、時計だけをつくり続けてきたマニュファクチュール。そこには確固としたコンセプトがあり、ブレることもない。自分がこうありたいという条件が揃っているんです。しかもオーデマ ピゲは世界三大時計ブランドといわれる老舗でありながら、常に革新し続けている。歴史、クラシックを大切にしながら、進化し続けるのは、自分も同じ。オーデマ ピゲの時計を着けていると、“彼ら”と競争しているような気分になるんです。負けたくない。まだ似合う自信はない。でもオーデマ ピゲを着けているという責任感はあります。似合うようになりたいと思って、日々料理と向き合っています」

レストランKEIは、いまやパリでも有数の「予約のとれない店」となった。