若き二人の時計技師の
情熱から、
すべては始まった
1875年にスイス・ジュウ渓谷で創業し、高級腕時計メーカーとして名を馳せるオーデマ ピゲ。その誕生の背景には、意外なエピソードが存在していたと、広田さんは熱く語る。
「オーデマ ピゲというのは、今や世界的なブランドになったわけですが、この会社の成り立ちはすごく面白いんです。ほかの同じようなハイエンドなクラスにある時計メーカーは、例えば、経営者に貴族がいたとか、あるいは王侯貴族の恩恵を受けたとか、いろいろなパターンがあるんですけれども、オーデマ ピゲは、いきなり二人の若い時計師がいいものつくろうじゃないか、というところから始まっているんですね。
創業したのはジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲ。この二人が時計学校で仲良くなって、いい時計を作ろうじゃないかというところで、1875年に興ったのがオーデマ ピゲという会社です」
