レディースウォッチは
イノベーションの舞台に
オーデマ ピゲは創業初期、1875年から女性のための時計を製造してきた。様々な女性向けの時計をつくる過程は、いわば新たな時計の技術やデザインに挑戦する契機となった。
女性の細い腕に合わせた機構を開発したり、時代ごとのテイストに合わせて複雑なデコレーションや細工の技術を習得する必要があった。オーデマ ピゲの代表モデル、ロイヤル オークのレディースモデルも、生みの親である、かの有名なウォッチデザイナー、ジェラルド・ジェンタの手によるものではなく、別の女性デザイナーのジャクリーヌ・ディミエによる独自の進化があったという。
エピソード3では、そんなオーデマ ピゲの知られざるレディースウォッチのヒストリーについて読み解いていく。

今回の「時計のはなし 2021 EPISODE 3」では、オーデマ ピゲのレディースウォッチにフォーカス。前半は、創業当初からつくられていたというレディースウォッチの歴史とロイヤル オークのレディースモデルの歴史を紐解き、キーパーソンとなるデザイナーにも注目する。後半は、広田氏のウンチクを交えて新作コレクションを紹介。さらにオーデマ ピゲのヘリテージ&ミュージアム部門のクララ・インベルニッツィが登場し、女性のために製造された時計の変遷について貴重な話をお届けする。